2016年4月21日木曜日

熊本県内現地調査へ③

4月20日(水)
朝8時に大牟田市を出発し、銀河ステーション、合志市社協、熊本県社協を訪れる。午後からは小規模多機能ホームきなっせを訪問。地域への支援物資が集まっているようだが、すぐになくなってしまう物量であるとのこと。来訪中には下から突き上げる軽度の余震にも遭遇。



その後、県内でも特に被害が大きいと言われている益城町を訪問。九州に唯一ある大型の児童福祉施設が避難所となっており、本部機能以外に交通整理や炊き出し、物資管理など早くも運営組織化されていました。同じ益城町内でも被害は局地的で活断層上に被害が集中。一部通行止めになりつつも、大通りは車で通行できる状態です。




我々の現地入りは被災後5日目ほどあって急性期の状態。支援として必要な水や食料などの物資は国からの緊急支援もあり訪問したエリアの避難所においては少なからず届いてはいるよう見えました。ガソリンスタンドやコンビニについても開店している店舗も一部あり、人々が並んでパニックしているような姿は見られず。市内直近の高速道路入り口(益城熊本空港IC)からは乗降できず、途中のインターチェンジで降りざるえないため、入り口と出口が大渋滞。支援車両など外部からの車両が増えていることも渋滞の要因になっているのかもしれません。市内のホテルなどは水道が復旧しているものの、地下水の濁りにより飲み水としての使用ができず軒並み宿泊できない状態。

1泊4日の強行スケジュールのなか、なんとか現地調査を終え、夕方から東北へ向けて出発。皆かなり疲れており、約1時間半ごとに高速インターチェンジで休憩をしながら夜通し20時間程かけて仙台へ戻りました。

2016年4月18日月曜日

熊本県内現地調査へ②


熊本県庁に到着するとすでに1階には物資が山積みにされており、一部避難されている方のスペースも作られていました。スーツ姿ではなく防災服を着用した職員の姿や館内放送による関係部局の職員召集のアナウンスが時折流れ、あわただしく感じられる。庁舎の内壁には大きな亀裂がみられる個所もありました。


県の担当者と県全域の被害状況を確認しつつ、東日本大震災時のケースをもとに今後の支援の必要性などについて協議。そのあと、被害の大きかった西原村を訪れ、現地で被害状況等の話を聞きました。目の前の中学校がすでに避難所になっており、自衛隊や警察などの動きも激しい。恐縮ながら炊き出しもごちそうに。18時過ぎに大牟田市に向かって移動。渋滞のすえ22時近くに駅前に到着し、現地関係者との情報交換。その日のうちに大牟田市内の宿泊所に入ることができ、無事1日目の活動を終了しました。

熊本県内現地調査へ①

熊本地震から5日目(4月18日月)宮城県を出発し、19日朝には九州へ上陸。福岡県と熊本県の県境にある南関ICで高速を降り、福岡県大牟田経由で、沿岸部から熊本市を目指しました。一般道も高速道路が不通になっていることもあり、支援物資や支援活動を行う車やトラック、一般の車両などで道路が大渋滞。普段なら1時間半かかる道を約3時間程かけて熊本県庁へ。片道23時間の道のりでした。